業種別審査辞典はご存じですか?2010/10/17 23:05

皆さん、こんばんは。

元たくぎんマンのMr.Brianです。

明日からの、金融機関向け研修のため、大阪から3時間程度離れたところにきています。

ところで、このところ立て続けに研修が入ってきているので、毎日のように業種別審査辞典というものに目を通しています。

この業種別審査辞典は、金融機関の職員が、普段見慣れない業種を審査するときに、業界構造や内容、さらに審査のポイントを押さえるためのアンチョコです。

銀行にいた人なら、一度や二度はお目にかかったことがあると思いますが、反面、一般の人は全く存在すら知らないもののようです。

で、明日からの研修で関係ありそうなところに集中して読み込んでいるのですが、悲しいことに景況感がよい業種はほとんどといってありません。

先週から何百業種も見ましたが、比較的よいのがサプリメント業界くらいで、従来型の産業は本当に滅茶滅茶です。

その原因は二つに弁別できそうです。

一つのパターンは我が国の基幹産業が苦境に立たされ、その結果として下請けとして存在していた企業が、苦境の転嫁がどこにもできず、どうにもならないようになっている。

もう一つのパターンは、公共工事に需要を依存していたところが小泉改革以降、大幅な需要減少に苦しみ、どこにも事業の打開策が見いだせない。

マクロ経済の不芳の原点はここに極まっているように感じます。

どちらも、厳しいいい方をすれば、今までマーケティングというものが不在で、永遠の明日のような市場環境を確信していた企業です。

これらが苦境に立っているといえるでしょう。

実際、知人が経営する管工事業の会社ですが、以前は公共工事依存型でした。

10年前に公共事業から民需に軸足をシフトしたために、現在もなんとか生き残っています。

同業者は多く倒れたといっていました。

話はそれましたが、実は、この業種別審査辞典もよく読むと、内容が結構薄いことがわかります。とらえ方が表層的なのです。

でも、我が国ではこれが審査のアンチョコとしては間違いなく最高峰です。

実際、アップデートはしょっちゅうなされていますが、Mr.Brianが現役銀行員時代から内容は少し詳しくなったくらいであまり進化していません。

こんなところ一つとっても、我が国の金融があまり進化していないことがよくわかります。

しかも、これを参考にして審査している金融機関結構多いことを考えると、怖いものがあります。

高価なものなので、一度、大型書店で手にとってご覧ください。

ご自身がよく知っている業種を見ていただければ、分析がけっこう荒っぽいことがよくわかっていただけるでしょう。

こんな根本的な金融研究分野に国費が投入されたら、審査精度が上がり、かなり金融環境がよくなると思うのは私だけではないでしょう。

子ども手当を増額する前に、為政者には検討いただきたいところです。

それでは皆さんごきげんよう。

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